医療レーザー脱毛機器の種類と特徴

脱毛するクリニックを選ぶ際、「有名なクリニックだから」「安いから」という理由で決めてしまう方も多くいらっしゃいますが、やっぱり何より大切なのは、きちんと脱毛効果があるかどうかですよね。
そこでポイントとなるのが、そのクリニックが使っている脱毛機器の種類です。
ひとくちに「医療脱毛」「医療レーザー脱毛」といっても、クリニックによって使用している脱毛機器は異なります。
脱毛機器によって、相性の良い肌質・毛質は異なります。太い毛の脱毛を得意とする機種もあれば、産毛のような細い毛への対応力が特長の機械もあります。
あなたにぴったりの脱毛を選ぶために、医療レーザー脱毛の機器の種類について学んでいきましょう。
医療レーザー脱毛で使われるレーザーの種類
脱毛レーザーには様々な種類がある

医療レーザー脱毛機器に搭載されているレーザーは、その発光の仕組みによっていくつもの種類があります。
「『脱毛機器に種類がある』というのはなんとなくわかるけど、『レーザーの種類』ってどういうこと?」
と、いまひとつイメージできない方も多くいらっしゃることでしょう。
ざっくりとわかりやすく例えるなら、「オレンジジュースに使われているオレンジの品種」のようなものだとお考えください。
使うオレンジの品種によって、ジュースの味や色はまったく異なりますよね。
それと同じように、機器に搭載されるレーザーの種類によって、脱毛効果の出方には差が出るのです。
脱毛レーザーの種類①
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、医療レーザー脱毛においてもっとも広く使われている種類のレーザーです。
世界中で、そして日本国内でも、最も多くの脱毛実績とシェアを誇ります。
アレキサンドライトレーザーは、脱毛に使われるレーザーの中でも特に、メラニンに反応しやすいという点が特徴です。
お肌には過度な刺激を与えないような弱いエネルギーでレーザーを照射しても、ピンポイントで黒い毛に吸収されて毛根の発毛組織を強力に破壊することができるというわけです。
その一方で、表皮にメラニンを多く含む色黒肌には照射できない、色の薄い産毛には脱毛効果が出にくいという弱点もあります。
なお、アレキサンドライトレーザーは、元々シミやあざの治療で使われてきたレーザーです。
脱毛の効果だけでなく、シミ・くすみの改善や透明感アップといった美肌効果も期待できます。
(※脱毛に適した出力で照射するため、十分な効果を実感していただけない場合もあります。)
脱毛レーザーの種類②
YAGレーザー
YAGレーザーは、日本で使われる脱毛レーザーとしては、比較的マイナーな種類のレーザーです。
波長が長くてメラニンへの反応が弱いため、メラニンを多く含む肌であっても奥深くまでしっかりエネルギーを届けることができます。
そのため、色黒肌の脱毛や色素沈着を起こした部位の脱毛に適しています。黒人の脱毛にもよく使われるレーザーです。
メラニンへの反応が弱いことから、アジア人の一般的な肌質・毛質に対しては長所が生かしにくい点が難点と言えます。
YAGレーザーは、全身の脱毛においてメインで使うというよりは、色素沈着を起こした部位や他のレーザーによる脱毛で残ってしまった毛に対して、補助的に使うクリニックが多いようです。
脱毛レーザーの種類③
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、日本国内で2番目に多くのシェアを持つ脱毛レーザーです。
ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間くらいの特徴を持っています。
アレキサンドライトレーザーと比べると多少の色黒肌でも対応でき、YAGレーザーと比べると脱毛効果を実感しやすいというわけです。
脱毛レーザーをまとめて比較!
ここまでご紹介してきたことを比較するため、下記の表にまとめました。
脱毛レーザーの違いを理解することは、クリニック選びの基準にもなります。
アレキサンド ライトレーザー |
ダイオード レーザー |
YAG レーザー |
|
---|---|---|---|
波長の 長さ |
短い | 中間 | 長い |
メラニン への反応 |
強い | 中間 | 弱い |
トクイ◎ |
アジア人の 一般的な肌質・毛質 |
多少の色黒肌でもOK |
色黒肌・ 色素沈着の脱毛 |
ニガテ△ | 色黒肌・産毛 | 特になし |
アジア人の 一般的な肌質・毛質 |
ポイント! |
多くの脱毛実績があり 日本で人気 |
幅広い肌質に対応ができる | 比較的マイナーな種類 |
レーザー脱毛機器には「ショット式」と「蓄熱式」がある
搭載しているレーザーの種類が同じなら、脱毛の効果も同じであるとは限りません。
最初に挙げたオレンジジュースの例で例えるなら、同じ品種のオレンジを使ったジュースでも、加熱するかしないか・ミキサーにかけるかジューサーで絞るかといった調理法によっても味や食感は大きく変わりますよね。
医療レーザー脱毛機器も、レーザーの種類だけでなく、その照射方式によっても特徴が大きく異なります。
現在、医療レーザー脱毛において一般的に使われている脱毛機器は、大きく「ショット式(単発式)」「蓄熱式」の2種類に分けられます。
ショット式(単発式)レーザー脱毛機器の特徴
ショット式(単発式)のレーザー脱毛機器は、レーザー脱毛が誕生した時からある、最も一般的な照射方式と言えます。
肌にハンドピース(照射口)を当ててパチッと単発のレーザーを照射し、ハンドピースを隣へ移動させてまたパチッとレーザーを照射…といった具合で脱毛を進めていく方式です。
エネルギーの強いレーザーを単発でパチッパチッと打っていくので、部位によっては輪ゴムで軽く弾かれたような刺激を感じます。
ショット式脱毛機は、強力なレーザーによって毛根の発毛組織を一瞬で破壊することができます。
毛は根っこを断たれた状態になるので、数日ほどでぽろぽろと抜け落ちます。
蓄熱式レーザー脱毛機器の特徴
蓄熱式レーザー脱毛機器は、近年になって新しく登場した脱毛機器です。
現在では多くのメーカーから蓄熱式レーザー脱毛機器が登場していますが、いずれも搭載しているレーザーはダイオードレーザーです。
蓄熱式脱毛機は、単発のレーザーで瞬間的に発毛組織を破壊するショット式とは異なり、低出力のレーザーを連続的に当てることで毛に熱を蓄えてじんわりと加熱していくという仕組みです。
さらに、蓄熱式脱毛機器の大きな特徴が、レーザー照射のターゲットです。 蓄熱式のレーザー脱毛機器は、毛根の毛乳頭・毛母細胞よりも皮膚の浅い部分にある、「バルジ領域」という組織をターゲットとしています。


バルジ領域は、発毛因子を出す組織です。
毛根の毛乳頭を毛が生える土台となる「植木鉢」に例えるなら、発毛因子はそこに撒く「種」のイメージとお考えください。
植木鉢を破壊しなくても、種さえ撒かれないようにすれば毛は生えてこなくなるというわけです。
ショット式と比べて「浅い部分をターゲットに」「弱いエネルギーでじんわり加熱する」という2つの特徴によって、肌に照射するエネルギーの強さは最小限で済みます。
そのため、ショット式ダイオードレーザー脱毛機では対応できない色黒の肌でも脱毛が可能になるという点が、蓄熱式の大きな特徴です。
加えて、ショット式のダイオードレーザー脱毛機では効果の出づらい産毛なども、的確に対応して脱毛することができます。
脱毛機器の特徴はレーザーの種類・照射方式以外にも様々

医療レーザー脱毛の機器ごとの違いは、搭載しているレーザーと照射方式だけではありません。
レーザー照射時の痛みを抑える冷却システムの違いや、ハンドピース(レーザー照射口)の大きさ、照射にかかるスピードの速さなど、機器ごとに様々な特徴を持っています。
また、レーザー照射時に冷却ジェルを肌に塗る脱毛機器もあれば、ジェルを使わずに照射する機器もある、というように、脱毛施術の方法にも違いがあります。
ここまで読んだ方の中には、
「脱毛機器の種類がそんなにいろいろあるなんて言われても、どれがいいかわからないよ~!」
と混乱してしまう方も多いはず。
そんな時はまず、気になったクリニックに相談してみましょう。
使用する脱毛機器の特徴をカウンセリングで聞いた上で、ご自身の肌質・毛質との相性をチェックしてもらうことをおすすめします。
前に肌や毛の色・状態などが原因で「脱毛できない」と断られたことがある場合も、別のクリニックでは対応が可能なケースもあります。
メアリクリニック横浜の医療レーザー脱毛機器

メアリクリニック横浜では、ショット式アレキサンドライトレーザー脱毛機器ジェントルレーズPro、蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機器メディオスターNeXT PROの2種類の脱毛機器を導入しています。
なぜこの脱毛機なのか、2種類の機器を使い分けることでどんなメリットがあるのかは、こちらのメアリ横浜の医療レーザー脱毛機についてで詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
メアリクリニック横浜では、厳選した3種類の機器と確かな知識・技術で、痛みを抑えながらすべすべの仕上がりを追求しています。
自分に合った医療レーザー脱毛機器について知りたい方も、まずはお気軽に無料カウンセリングへお越しください。